ある夏の日、読売が発行している「こども新聞」の記事を見て「どうしてもここにいきたい」と僕に訴えた娘。その場所とは、平塚市美術館が期間限定で開催している、段ボールで作られた生き物たちが展示されている「段ボール物語」
平塚か…そして、段ボールか…。遠い…そして、どうしても地味に感じてしまう(ごめんなさい)
しかし、娘の感性は大事にしたい。それに、僕だったら完全にスルーしてしまうが、誰かが「素晴らしい」と感じるものは確かに興味がある。
ということで、行ってきました。そしたら…

本当の感動は小声だった
展示室に入る前からたくさんの作品が。これが素晴らしい。段ボールでできた生き物たちが、こんなにイキイキとするとは!
これは果たしてどのようにできているのだろう…娘は興味津々です。そして、強大な恐竜の口の中をみてみれば、鋭いいくつもの歯がリアルに再現されている様など、その細かい作りに感動していました。
そしていよいよ展示室へ…感動って、小声なんですね。
「わー…」
小さな声で、娘はその感動をあらわしました。
本当の感動は、でかいリアクションでなくても、十分伝わるんだ、と元アナの僕はこの歳になって新しい発見。

ひとつひとつの作品を、間近で見て、そして写真を撮りながら感動している娘をみて、連れてきてよかったなと心から思いました。
大人の価値観は時として弊害に
平塚は僕の家から車で1時間ちょっと。遠いです。そして市の美術館にも行ったことがない。子供を連れて行くならば、どうしてもアトラクション盛りだくさんな「楽しそうな」場所を選びがちです。
でも、娘の感性を大切にし、自分の価値観は極力排し、行ってみたら僕自身も感動する素晴らしい体験が待っていました。

大人になると、どうしても「効率」や「費用」、「合理性」などを優先してしまいますが、それは新しい発見や体験を自ら排してしまっているのだなと、と思わされました。
皆さんも、これまで考えもしなかった場所、行ってみてくださいね。
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