それから時がたち、子供は順調にお腹のなかで育ち、いよいよ出産予定日が判明する日がやってきました。
医師から告げられた衝撃の出産予定日は…
「1月1日になります」
まさかのお正月。しかも元日。
「お!これは仕事を休みやすい!」と、当時、夜討ち朝駆けの毎日だった記者をしていたデカ丸は考えたのですが、お正月ならではの問題が立ちはだかったのでした。
というのも、チュウ丸はなんとしてでも「無痛分娩」での出産を希望。高齢出産というのもあり、体力がすぐにもどりやすいとされていた無痛のほうがいいだろう、という結論に達したからです。
そのため、妊娠が判明した直後から、彼女は病院の評判や体制を調べに調べ、友人から経験談をたくさん聞き、都内のある病院に決めたのですが、その「無痛分娩」こそが最大の壁となりました。医者が"お正月に無痛分娩"に立ちはだかる壁について、我々に説明しました。
「お正月だと、麻酔医が足りません。なので、事実上、お正月に無痛分娩はできません」
ここまで調べて、そしてやっと出産までこぎつけようとした時に…まさかの巡り合わせ。
「しかし、出産日はずれることが多々あります。だから様子をみてみましょう。もし1月1日ということになれば…」
なんと人工的にずらすことが可能とのこと…
無痛分娩を選択した最大の理由は「体に負荷がかからない」から。なのに、人工的に出産日をずらす!?それは、大丈夫なのか…自然に出てくる日を人工的に調節して、それが可能だったとして、子供は大丈夫なのだろうか…母親への体の負荷はどうなるだろう…なにより、病院勝手すぎないか…
疑問がぐるぐる頭の中をまわります。
とりあえず、確定するまではどうにもならないし、こればかりはその日が来るのを待つしかないのだから、ひとまず置いておいて(といっても、その日からまったく頭から離れなくなったのだけれど)、年末までの日々を過ごすことにしたのでした。
そして迎えた12月…案の定…
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