【子育て】自分ができなかった経験をもとに

ひとりごとコラム

デカ丸は東京育ちで、両親には国内外たくさんの場所に連れて行ってもらいましたが、自然のなかで遊んだ、という記憶がほとんどありません。記憶に残るのは小学生の頃の、蓼科の山登りとか(忘れているだけか?)。

いまでこそ、キャンプやらグランピング、キャニオニングとかいろいろなアクティビティが認知されていますが30年ほどまえは、それほどでもなかったからかもしれません。いまでは、そうしたアウトドアグッズもだいぶ進化していますしね。

社会人になってから、アウトドアのロケの仕事をするようになり、「自然の達人」達と、もうそれはそれはたくさん外で遊びました(いい仕事!)。ツリーハウスをつくったり、身一つで半日かけて海まで川下りをしたり。瀬戸内海で釣りをし、シーカヤックで東京湾をめぐり、カニの産卵をみにいったり。すべて20代前半のことです。

そうした現地ロケで、地元のこどもたちと一緒に遊ぶことが多々あったのですが (ロケをしているとこどもたちが寄ってくる)、“目を輝かす”ってほんとうにあるんだ、と心底思いました。

ツリーハウスを作った時は、さすがに自分たちだけでは到底無理なので、ほとんど大工さん達に作ってもらったのですが、現場に連れてきていた子供がお父さんに聞くんですね。「これパパがつくったの?」て。そのときのパパの誇らしそうな顔と、子供のワクワクしつつ、父親を尊敬の眼差しでみつめる姿がいまでも忘れられません。ツリーハウスつくっちゃう、て確かにすごいですよね。

こうして自然の中でおもいっきり遊ぶ経験はこどものときにしてみたかったけれど、大人になったとはいえ、知ることができてよかった、と当時思いました。

なぜこどものときに、というと、その経験を積むことでさらにその先の選択肢の幅が広がっていくとおもうから。こどものうちに経験できることは、どんどん、させてあげたい。感受性が磨かれ、素直に驚き、感動し、それを咀嚼して受け入れられるのは、こどもだからこそ、と思うんです。その経験を積み重ねていくことで、今度は自らその先の道を選択していけるようになる。

親の押し付けではなく、自らの選択を大切にして欲しいからこそ、たくさんの経験をいまのうちにさせてあげたい。

だから、いま、チビ丸には自分がこどものときにもっとしてみたかったことを、させてあげているつもりです。

「パパー!」と毎日抱きついてくれるいまのうちに、おもいっきり自然の中で遊べるところにたくさん連れて行ってあげたいなと思うのです。

たぶん、大きくなって、そのうち相手してくれなくなるから。そのときは、それまでの経験を元に、自分で考え、選択していってほしいと願うのです。

 

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