上高地にはいくつかホテルがありますが、まずはいろいろ泊まってみよう、と4回目となる今年泊まってみたのは「大正池ホテル」。
去年泊まった「ホテル白樺荘」は河童橋のすぐ近くに建っていて、ホテルをでてすぐ明神池までのコースがあり、娘の体力を考えてそこを選んだのですが、とても綺麗な素敵なホテルでした。
ただ高いんですよね…それに比べて大正池ホテルは、観光地「河童橋」から距離があることもあり、三割くらい安い印象。さて、どんなホテルだったかというと…最後にとても感謝の気持ちでいっぱいになったホテルだったのでした。
ホテルがバス停のすぐ横は唯一!?
バス停すぐ横に建つ大正池ホテル。見落としがちなポイントですが、これはとても便利です。なぜなら…あまり山に行くことはない我が家は、去年、キャリーケースできた時「ホテル白樺荘」まではバスを降りてから砂利道を5分ほど歩かないといけなかったので、大変だったんですよね…キャリーバッグ壊れるかと思いました。でも重いから持ち上げるのも大変だし。
そして…「帝国ホテル」もバス停から坂道となっていて、抱っこしないといけない小さな子供がいると、これはこれで大変…
その点、大正池ホテルはバス停降りてすぐ!繰り返しますが…これは便利です!この利便性を享受できるホテルは、上高地で唯一ではないかと思われます。
午前中に着いたので、荷物を預かってもらうことに。
その後チェックインの際に「お風呂のカゴがいっぱいだったら時間をずらして入浴してください」と伝えられました。感染予防のために、カゴの数を減らし、人数制限をしているそう。こればかりは仕方ありません。でも…聞けば、そもそも稼働率を減らしていて、宿泊者数をコントロールしているとのことでした。
一部リニューアルで超快適空間に
お風呂は「リニューアル後」のため、とても綺麗!モダンな感じです。カゴ数は5つ。本来ならこの倍あったのでしょう。なので、そもそものホテル稼働率は50%くらいに抑えているのでは…
夕食前にいったのですが、誰もおらず、なんの心配もありませんでした。
浴場内も当然リニューアル後で超綺麗。窓は池に面していて、爽快です。
温泉ではありませんが…やっぱり足を伸ばせるのはいいですね。食事後にも行きましたが、このときも人と会うことはありませんでした!
22時まで空いています。
レストランも密にならないように…
ホテルのレストランも、席は半分のみ利用していました。すべてひとつ飛ばし。隣とはだいぶ距離があり、利用客としても安心です。
レストランの最大の特徴は…全面池に面していること!夜はなにも見えませんが…(苦笑)朝食時はとても爽やかな気分で食事ができました。
それに、吹き抜ける風が気持ちよかった!
いつでも池にいける素晴らしさ
やはり最大のメリットは…ホテルを出て数十秒で池のほとりに行けるアクセスのよさ。なんせ池のほとりですからね。
部屋の窓から外を見ていると…雨上がりということもあり池全体がもやにつつまれとても幻想的な雰囲気に。
すぐ部屋を出て池まで降りて、その美しさを堪能しました。
ずっと部屋から見ているからこそ、変わりゆく景色を堪能でき、そして、すぐそこまで行ける。このホテルならではです。
ちなみに、大正池から河童橋までは、こどもの足で二時間弱。といっても、途中で何度も写真撮影のために寄り道し(気になったものは撮ってね、とチビ丸にお古のミラーレスを渡している)、さらに虫を捕まえたりしているので、総時間はあまり参考にならないかもしれませんが…
道のりは平坦なので、初日はホテルから河童橋まで歩いてみるのもいいですね。帰りはバスで7分でした。早い…
売店も自販機も完備で安心
ホテル内にはビールの自販機が。さらに、併設されている売店にはおつまみやお菓子、さらに日本酒などの飲食物のほか、帽子やサンバイザーや運動靴も。
売店の存在を知らなかったので、来る前にコンビニでお菓子などを買ってきましたが、ここでも充分事足りそうです。
でも、コンビニの品揃えには勝てないので、荷物にゆとりがあるなら、やはり事前に買ってきた方が安心かもしれないですね。
フロントの情報は重要です
初日、出かける前にフロントの方から「午後は急な雨になりそうなので、気をつけてくださいね」と声をかけられました。
山に関しては全くの素人の私たちからすれば、こんなに快晴なのに!?と思ったのですが…トレッキング後、河童橋でお昼ご飯をたべていったら、突然のザーザー降りに。
出かける前に雨雲レーダーをみるのももちろんですが、なにより現地の方のアドバイスは重要です!
ちなみに…夕方近くなると熊がでるそう…こっちの方が怖い。ニュースにもなっていましたが、今年はキャンプ場で利用客が熊に襲われる事故があったほか、トレッキングコース上でも熊目撃情報が頻発。
トレッキング前に熊情報も確認しておきましょう。
忘れ物がバスターミナルに…
チェックアウト当日はバスに乗ってそのまま終点の河童橋まで行き、そこからトレッキングを始める計画で、持っていた荷物はそのバスターミナルの預かり所で預けることにしました(大正池ホテルはバスのコースの途中にあるため、利用客が集中する午後に時間なると、始発となるバスターミナルですで満席になり、途中からだと乗れなくなる可能性が高い)。
ターミナルに着き、荷物預かり所にいくと…「〇〇さんですか?」と受付のおじさんに声をかけられました。なんで名前が…バッグに書いてあったか?と思ったのですが…「ホテルから連絡があり、キーケースをお忘れだそうです」
ガーン…またあそこまで戻らないといけないのか…と思ったら…
「ホテルの方が届けてくれるそうなので、荷物とまとめておきますね。ごゆっくり楽しんできてください」
そもそも、先回りして「荷物をターミナルで預けようと思う」という話を思い出し、預かり所に連絡してくれていた大正池ホテル。さらに、ここまでキーケースを運んでくれる優しさ…なんだか胸いっぱいになりました。
ということで、5時間近くトレッキングをしてから預かり所にいくと…きちんと忘れ物が届けられていました。
「大正池ホテル」のおかげで、心も体も満たされた旅になったのでした。
これまで泊まってきた上高地のホテルはそれぞれメリットがあり、トレッキングのプランに合わせて選んでみるのもいいかも。
大正池ホテルは、池へのアクセスのよさはもちろん、周辺散策も楽しめるのでかなりオススメです!
【大正池ホテル】
住所:長野県松本市安曇上高地
電話:0263-95-2301(冬期: 0263-33-7400)
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