【治療の現実】「こんなにうまくいかないものなのか」

男からみた妊活

不妊治療をはじめて、まず最初に思ったことは「こんなにうまくいかないものなのか」

これだけお金をかけた最新医学。すぐ妊娠するかとおもいきや、全然できない。

まずデカ丸がショックだったのは、精子自体はもちろんあるのだけれど(無精子などの症状ではない)、奇形率(精子はおたまじゃくしのような形をしており、その尻尾が二股にわかれている、頭が一部つぶれている等)が高かったり、運動率が悪かったり。この運動率や直進率がわるいと、動きが弱々しかったり、まっすぐ進むことができず、卵子までたどりつかない。

なので、元気で正常な精子をピックアップし、それを卵子にふりかけて、培養するんですね。

我が家は、この培養がまずうまくいかなった。

元気な精子をピックアップし、状態のいい卵子を選び、医学の力で結合し、培養するのだけれど、途中でその動きが止まってしまう。

はぁ…ですよ。この段階までで20万〜30万かかってて、また振り出しに戻るわけですからね。

さらに時間もどんどん過ぎていき、年齢的なハードルが迫ってくる。

それに追い討ちをかけるように、妻の友達から「妊娠したの〜!」というおめでたい連絡。その人たちは悪気はないし、そもそも我が家も不妊治療をしているとは周りに言っていないから知りようもないのだけれど、これでチュウ丸の表情も暗くなっていく…

精子にダメだしされ(そんなこと言われても…ってやつですが)、金と時間はかかり、そして失敗。妻も早朝からなんどもなんども病院に通い、何時間も何時間も待たされ、病院中心にまわっていく生活に疲弊していき…そこに「成長が止まった」の報告はかなり酷。

デカ丸としても「仕方ないじゃん。また頑張ろうよ」とつとめて明るく振る舞い、声をかけても、まぁ、そりゃ成功したほうがいいわけですし、「これを続けて、果たして成功するのか?」と疑心暗鬼になっていくんですよね。

そうした思いを抱く多くのひとたちが待合室にいるので、病院はなんとも言えない空気に包まれており、そこにいるのもなんだか息苦しく感じるんです。

不妊治療の現実です。

もちろん、一発でうまくいった人たちも多くいるのでしょうけれど、我が家は、これを二回繰り返し、やがて三度目に…事態は進展していくことになるのです。

 

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