世界中を旅している親友が、去年秋、数年ぶりに帰国。唯一の国内の旅先としてセレクトしたのが、能登半島の「能登九十九湾 百楽荘」
「ほんとにものすごくよかった!ぜひいってみて」と全力で勧められ、あの一家がそこまで言うのなら…と3ヶ月前に一休の早割で予約。2月頭、金曜から日曜にかけての二泊三日でいってきました。
たしかに、子供も大人も十二分にリラックしながら楽しめる素敵な場所でした!
能登空港からは定額タクシー
能登空港からは車で40分ほどの距離。電車もなければバスもありません。タクシーは高いし、レンタカーしていかないといけないなぁ…雪道やだなぁ…とおもっていたら「ふるさとタクシー」なるシステムが。
空港から行き先別にゾーンがわけられていて、乗り合いで定額でいけるサービスです。これは便利!百楽荘までは片道・大人1300円。5歳のチビ丸は無料。ということで、前もって往復をネットで予約しました。
乗り合いとはいえ、この時期は閑散期。金曜日、能登空港からは私たちだけでした。ただ、帰りは日曜日ということもあり、もう一家族と一緒でした。なんのストレスもありません!
ちなみに…空港から百楽荘までの道のりには、コンビニは一軒しかありません!行きは私たちだけだったこともあり、運転手さんのご好意でちょっとよっていただくことができました。
ちなみに、搭乗券1枚につき、大人2000円、こども1000円分の助成金がいただけます。宿でチェックインの際に提示を!捨てずに持っておくことを忘れずに!
目の前に広がる九十九湾
宿についてまず通されたのは、九十九湾に面した個室のテーブル席。片面ガラスばりで、小さくも美しい、自然豊かな九十九湾が一望できる個室です。宿泊プランにもよりますが、私たちはここで朝食もしくは夕食を、とることに。
湾にはトンビやカモメが飛び交い、チビ丸も思わず釘付け。やはり東京で暮らしていると、こうした景色に驚きや感動を得るんですね。見入っていました。
ここで宿の説明を聞いたうえでチェックインをし、いざお部屋へ。
湾に面した開放的な部屋
部屋は「游」というコースで、上中下の中の分類。同じく九十九湾を一望できる高台に。これは気持ちいい。部屋自体は、写真で見たよりも狭い印象を持ちましたが、でも、湾を一望できる窓が二面にあったので、日差しもよく、快適に過ごすことができました。
冷蔵庫には、お茶やジュースのソフトドリンクと、発泡酒、サワーが合計6本。さらに、ボトルに入った冷えたお茶も入っていて、すべて無料でいただけます。
ちなみに…スイートルーム宿泊者にはこんなラウンジも…これはかなりラグジュアリー。おとな旅にはもってこいです。
大浴場のほかに貸切風呂も
宿には「洞窟風呂」と「展望風呂」の2種類の大浴場があり、洞窟風呂のほうは、露天もあります。すべてもちろん、湾に面しています。これらが時間ごとに男女入れ替えとなり、ほかに貸切風呂も2つ用意されています。
貸切風呂は50分3000円(税別)と有料ですが、プランによっては1泊につき1回無料で利用できます。私たちのプランも無料でついていたので、旅程の数日前に宿から電話をいただき、あらかじめ時間を指定しました。
しかし…どうやらみなかなり前もって予約するようで、2泊目(土曜日)は食後の希望の時間がとれず、翌日、チェックアウトの日の朝になってしまったので、ここに行くことがきまった時点で、たとえば食事前がいいのか、食事直後がいいのか、早めに希望する時間をおさえてしまったほうがいいかもですね。
ちなみに、お風呂は温泉ではなく、九十九湾沖合の深さ320mから組み上げた海洋深層水を使用したもの。保湿・保温にすぐれているということですが…とても気持ちよかったです。温泉マニアというわけでもないので、正直、いわゆる「温泉」との違いはよくわからなかったくらい。
子連れに大人気 専用桟橋からの釣り 狙い目の時間は…
宿には専用の釣り桟橋があり、ここで釣りを楽しめます。
本格的なひとは、自ら釣り竿を持ち込んでいましたが、私たちは宿でレンタル。一本釣りは1000円、サビキは1500円。サビキとは、いくつかの疑似餌のようになった針の先に、オキアミなどの餌を入れる小さなカゴがついていて、それを海に沈め、餌によってきた魚が間違って針にくいついてしまうのを釣るもの。
虫が苦手だったらさわらなくてすむし、なにより針が5、6個ついているので一回で釣れる確率があがり、初心者向け。
なので、私たちは問答無用でサビキをチョイス。ちなみに、この値段に針と餌代がすべてセットになっています。バケツももちろん貸してくれます。
餌はなくなれば追加で購入可能。
さて釣果は…まずお昼前後にやってみたのですが、これがまったくダメ。
宿のひとによると、釣れる時間帯がある、ということで夕方前が狙い目らしい。聞いてはいたのだけれど…はやくやりたくなっちゃいますよね…
いったん部屋に戻り仕切り直し。デカ丸的にはそろそろくるんじゃないか、と午後3時頃ひとりで桟橋へ(チビ丸とチュウ丸は飽きて部屋にこもってしまった)。
すると…垂らすだけで釣れる釣れる!二人を呼び出して、チビ丸と一緒に釣り竿をもち、垂らしてみると…今度は2匹いっぺんに!チビ丸の喜びようと言ったら!
釣りは早朝、もしくは夕方前がいいそうなので、時間帯に要注意です。
ちなみに、釣れた魚は宿で調理してくれます。大きさによって刺身や、唐揚げに。それぞれ魚の加工料がかかります。今回、午後の1時間ちょっとでアジやサユリなど8匹つることができ、夕食と朝食に、刺身、焼き魚、唐揚げにして、わけて出していただきました。加工料は合計850円でした。
もちろん!とても美味しかったのですが、なにより、自分で釣った魚を食べる、という経験をチビ丸にさせてあげることができたのがデカかった!
料理は和食 ボリュームたっぷりで夜食も
お料理は和食。いわゆる旅館のごはんですが、とても美味しくいただきました。見ても楽しい、チュウ丸が感心する盛り付け。
子供用はエビフライやハンバーグなど、定番の洋食を加えたもの。
お肉にお魚とバリエーションも豊富。
そして、湾に面した個室でいただけたので、子連れでもとてもリラックスできました。
お食事どころはチェックイン時に通された上の階と、湾と同じ高さの下の階の2箇所あり、夕食、朝食、それぞれ別の場所でいただきました。上の階からは雄大な景色を楽しみながら、下の階では、透明度の高い湾が真横にあるので、泳いでいる魚をみながら、など、どちらもチビ丸大興奮。
自然に囲まれながらいただく食事は最高でした。
その他に大広間もあったので、プランによって、食事処はかわるようです。
夏にぜひいってみたい!
訪れのたのはちょうど閑散期。2月は例年、空港周辺には数メートルの積雪があるくらい雪が降る、とのことでしたが、今年はゼロ。雪が降ることもありませんでした。
なので、晴天下で釣りも楽しむことができました。
やはり人気があるのは春から夏とのこと。その頃は、全館満室で大勢の客でにぎわうようです。
たしかに、波のない海がすぐ目の前にあり、釣りなど楽しめるなら…ちなみに、近くには湾を間近で半周できる遊歩道、さらにその先にはこどもが楽しめる海洋センターがあり、それなりに遊べます。
ぜひ夏にもいってみたい!
人生初の能登半島でしたが、おかげさまでとても楽しく過ごすことができました。
【能登九十九湾 百楽荘】
住所:石川県鳳珠郡能登町越坂11-34
電話:0768-74-1115
コメント