2019年8月に50周年を迎えた「箱根彫刻の森美術館」。箱根旅行といえば…ということで、約20年ぶりくらいにいってみたのですが、知らない間に子供も楽しめるスポットに様変わりしていた!デカ丸が「なかなかやるなぁ…」と思わずうなってしまった、チビ丸を連れて行ったからこそ気づいた子供目線の「彫刻の森」を紹介します!
「しゃぼん玉のお城」で汗だくになるまで大満喫
それをみた瞬間、チビ丸が「きゃー」と叫んで駆け出してしまうほど、こどもにとってインパクト大な大はしゃぎスポット1発目が「しゃぼん玉のお城」。園の入り口からもっとも近い、子供お遊びスポットです。
ピラミッド状の透明な”ジャングルジム”。中は迷路のようになっていて、上下左右どこにでもいけます。ただし、上の方は安全のため、入れないようになっており、こどもを自由に遊ばせても安心。すぐわきにベンチがあり、デカ丸・チュウ丸は一休み。折りたたみ式の屋根がついているので日差しを防げます。自販機もあるので、こどもがたくさん汗をかいても安心。
結局1時間近く遊んでいました…おそるべし、しゃぼん玉のお城…しかし、この先にさらにチビ丸を虜にしてしまう体験型アートがあるとは、まだチビ丸は知る由もなかった…
※小学生以下のみ。雨天時は閉鎖されるの要注意!
【しゃぼん玉のお城】
ピーター・ピアース(アメリカ 1936 -)
2011年 1600x740x960cm
チビ丸満足度5
おおきな鯉がたくさん 餌やりで大はしゃぎ
しゃぼん玉のお城の脇の階段を下りると、森の中に大きな池が。ここには「浮かぶ彫刻」という作品があるのですが…実はまったく彫刻の存在に気がつかなかった…というのも、大きな鯉がたくさん泳いでいて、餌やりができるんです。チビ丸は、もう餌をやりたくて仕方ない!
1箱50円で売っています。当時はお金を入れる箱がおいてあり、そこに50円をいれて、自分で餌をとっていく無人スタイルだったのですが、横でガチャガチャのような機械を設置する工事をしていたので、いまはもうガチャガチャ式?になっているかも。
当然ながら、1日にあげられる餌の量が決まっているので、午後遅めにいくと「もう餌がない!」という事態も。
このあとの人たち、ごめんなさい。あまりにチビ丸が大はしゃぎ&大喜びだったので、2箱買ってあげてしまいました。
ひとしきり餌をあげてチビ丸大満足。いろいろなところで足止めをくらいます(苦笑)
【浮かぶ彫刻 3】
1969年
226×226×113cm、183×70×183cm
チビ丸満足度4
体力ある子は2時間覚悟を…「ネットの森」
大はしゃぎスポット2発目にしてまさに体験型アートの大本命。こんな作品があったとは…木をくみたてて出来た大きな「アート」の内側に、色とりどりのネットを複雑に組み合わせてできた「ネットの森」。ところどころ、ネットにくるまれたボールがぶらさがっていて、この上にのってブランコのようにして遊ぶこともできます。
ネットはあちこちに、入り口となる穴があいていて、そこから上へ上へ、とのぼっていけます。いちばん上は、平たいトランポリン状になっている模様(チビ丸の証言による。おとなは入れない)で、走り回り、飛び跳ね、気が向いたときに下で見守っていたデカ丸に「パパー」と叫んでいました。そりゃたまらんよね…
こちらは地面がクッションになっているので、万が一落ちても衝撃が和らげられます。デカ丸、はじめここに座っていたら「立ってください」と注意されました。別にいいじゃんね…ということで、まわりの木枠に腰掛けること…なんと2時間弱…しかも撤収命令を下してこの時間ですからね…どんだけ遊ぶの…
【ネットの森】
堀内紀子《おくりもの:未知のポケット2》
2009年 600×1500×2,000cm
チビ丸満足度5
ひたすら階段を登ったその先に…「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」
なぜ子供は階段を上りたがるのでしょうか。何歳になったら、階段からエスカレーターへとその選択を変えるのでしょうか…かつて有名な登山家が、「なぜ山に登るのか」との問いに対し「そこに山があるからだ」(意訳説あり)、と答えたのは有名な話ですが、目の前にある階段をのぼりたくなるのは、「そこに階段があるから」なのでしょうか。
見上げんばかりの塔の高さは18m。大体5階建てのビルくらいの高さです。日常生活のなかで、5階建てのビルだったら確実にエレベーター使いますよね…なのになんで…
なかは全方位がステンドグラスに囲まれていて、外の光をうけて幻想的な色合いで光り輝きとても美しいです。その中心には、屋上までつづく螺旋階段。
チビ丸:「パパ、いくよ!はやく!」
はい。いきましょう。チビ丸がそこまでいうのだから!
ということで、美しいステンドグラスに囲まれながら上り切ってみると…うん!たしかに登ってよかった!箱根の山々を一望できる見晴らしのいい展望台になっていました!まさに絶景。心が洗われるようです。
チビ丸:「さ、いこう!パパ」
え…もう!?景色を眺めるゆとりほぼなし。チビ丸にとって箱根の山々はあまり興味がないようで…「そこに階段があるから」またさっさと降りて行ってしまったのでした。
しかし、それから数ヶ月たったあと、家でテレビを見ていて、この「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」の内側で撮影されたスマホのCMがテレビで流れた時、「パパ、ここいったよね!きれいだったね!」と叫んでいたので、これはこれでとても印象に残ったようです。
【幸せを呼ぶシンフォニー彫刻】
ガブリエル・ロアール(フランス、1904 – 96)
1975年
1800×800×800cm
チビ丸満足度5
でかいものはなんでも面白い
さて、大きく時計回りに園をまわっていくと上記に紹介したスポット順にまわることになるのですが、締めはデカイ目玉焼き。ここは靴を脱いであがることができます。
これまたチビ丸は…「きゃー」と叫んで、いそいで靴を脱いで(教えた通りちゃんと揃えるところがデカ丸としては誇らしい)、ゴロゴロ目玉焼きの上を転がりだしました。
わからん…そんなに楽しい?(苦笑)
ここは大人ももちろんあがっても大丈夫。大小ふたつの目玉焼きがあるので、ゴロゴロ目玉焼きの上を転がるチビ丸を、もうひとつの目玉焼きの白身にすわり、ながめていたのでした。
滞在時間は10分ほどと、ほかの子供お遊びスポットに比べたらインパクトは小さいようですが、しかし、こどもにとってとても面白いスポットだったようです。
チビ丸満足度4
最後の最後でやってくれた「彫刻の森研究所」
ここまでは、事前にリサーチをしていたのですが、まさか屋内施設もこんなに充実していたとは…園を回りきると、もともと来た建物にもどり、ここはエスカレーターで上にのぼっていくのですが、上りきったところにある施設が「彫刻の森研究所」。最新技術を活用した「アート」ラボ?です。
まずチビ丸がチャレンジしたのが、自分の体の動きを読み取り、リアルタイムで大型スクリーン上の「彫刻」が一緒に動く「彫刻になってみる」コーナー。2体用意されているので、親子で楽しめます。ひとしきり二人で変なポーズをして楽しみました。はたから見たら、とても変な絵です。
次に、チビ丸がはまったのが…「自分彫刻を展示してみよう」
カメラが設置された80インチくらいのスクリーンの前にたつと、顔を読み取り、それがはめこまれた彫刻が完成。となりの超大型スクリーンにどんどん「展示」されていく、というもの。30分以上、自分彫刻を「製作」していました。
この超大型スクリーン前にはたくさんベンチが用意されているので、親としても楽チンに楽しめます。チビ丸が変顔したりするので、見ていてとても楽しかった!なにより、空調が聞いてて快適だった!(笑)
【彫刻の森研究所】
彫刻の森美術館マルチホール
チビ丸満足度5
結論:こどもが小さいうちは何度でも行きたい
こどもも楽しめるように徐々にシフトしていったのでしょうか。天気が良ければ半日は余裕で楽しめるスポットに進化していた「箱根彫刻の森美術館」。しゃぼん玉のお城が小学生以下、ネットの森が12歳以下と、年齢制限があるように、こどもが小さなうちはなんども連れて行きたいと思いました。そんなにしょっちゅう箱根には行かないけれど…水筒もって、ぜひお子さんと!とてもおすすめです。
【箱根彫刻の森美術館】
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
電話:0460-82-1161
営業時間:3月~11月 9:00~17:00/12月~2月 9:00~16:00
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